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大雪の日にみる乙一『ホワイトステップ』箱庭図書館の感想

投稿日:2018-01-25 更新日:

どうも、こんにちは。

寒さにはめっきり弱いしょーしです。

寒い日が続いて、朝起きるのが本当につらいです笑

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東京で4年ぶりの大雪!私の地域はこんな雪景色

もうだいぶ溶けてきましたが、
先日の関東の大雪は大変でしたね……。

渋谷などの一部の主要駅では、入場規制もかかったようで。

どんなに早帰りなどの対策をしても、
結局人が多い大都市では、混乱は避けられないですよね。

かく言う私も、直前に17時退社が決まり、
ところどころ遅延に巻き込まれましたが、無事に帰宅することができました。

地元に戻ってみると、こんな雪景色がお出迎え。

わだちがないと、足がすっぽり埋まるくらいでした。

"雪だるま"がtwitterトレンド1位に

ちなみにtwitterでは、「雪だるま」が一時トレンド1位になっていました。

こういうのを見ると、日本は平和だなーと思います笑

まぁ、私も作りましたけどね!!(裏切らない)

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雪を踏むと思い出す乙一の作品『ホワイトステップ』

私の住む地域では、午後19時の時点で20cm以上の降雪で。まっさらな雪を踏めば、ブーツが大きく埋もれるような雪の感触がありました。

人気のない道に近づくと、自分だけの足跡が続いていて。
そんな孤高の景色を見て、乙一の『ホワイトステップ』という作品を思い出しました。

『箱庭図書館』著・乙一(集英社/2011年)

私は中学生の頃から乙一の大ファンです。

なかでも、短編集『箱庭図書館』に入っている「ホワイトステップ」は、断トツのお気に入り作品。

ホワイトステップ。
そのタイトルが示すように、この作品は、雪道にできた「足跡」が紡ぐ物語です。

ネタバレしない程度に紹介すると、実はその足跡は、ある親子のもので。

母は娘のいない世界を、娘は母のいない世界を生きています。
しかし、ある大雪の日がきっかけで、2つの世界がつながって……という話です。パラレルワールド的なあれですね。

ストーリーは、主人公の男子大学生目線で描かれているのですが、後半に連れて母と娘の親子愛がクローズアップされていきます。

姿が見えず、雪でなぞる文字でしかコミュニケーションできないもどかしさや、雪が溶けるまでの限られた時間が、物語を切なく演出しています。「雪」という不確かで曖昧な存在が、その世界観をより引き立てているんですね。

ちなみに私はこの作品、何度読んでも泣いてしまいます。親子関連の感動ものは弱いんです。


乙一さんの作品は不思議な世界観で深く考えさせられるストーリーが魅力的です。未読の人はこれを機にぜひ手に取ってみてください。

そして引き続き、寒波には気を付けましょう。



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